その他
厄除け(やくよけ)
出典:IBC冠婚葬祭辞典
厄年やその他の不幸、災厄を避けるために、主にお寺や神社で祈願・祈祷などを行うことを言います。似たような言葉に「厄払い」がありますが、こちらが”取り付いた邪気を払う”ことを指すのに対し、「厄除け」は”災厄を寄せつけない”ために行うものとなります。 例えば、厄年を迎える際に神社で厄除けの祈祷を受ける習慣がありますが、これは人生の節目とされる年に起きがちな経済面・健康面などの変化と、それに伴う事故、怪我、病気などに注意し災いを防ぐ意図があります。
日付や時期
厄除けは、厄年を迎える前年(前厄)、本厄、翌年(後厄)の3年間に行うとされています。時期は特に決まりはなく、1年中いつでも可能とされていますが、旧暦の新年にあたる立春(2月4日頃)まで、つまりは、元旦から節分(2月3日)までに済ませるのが一般的です。
数え年で男性25歳、42歳、61歳、女性19歳、33歳、37歳の年齢を厄年(やくどし)と呼びます。特に男性の42歳と女性の33歳は「大厄(たいやく)」と呼ばれ、前後の年齢も「前厄(まえやく)」「後厄(あとやく)」として気を付けるべき年とされています。地域によって異なる場合がありますので、お祓いを受ける神社やお寺に問い合わせされると良いでしょう。
由来・起源・制定
「厄除け」は、神仏に祈願や祈祷を捧げ、災いから身を守り安泰を願う風習ですが、平安時代に貴族の間で始まった陰陽道の影響を強く受け、また根付いた儀式です。
厄年の考え方は、江戸時代に庶民の間にも広まりました。
行事や風習・慣習、季節に関する事項
「厄除け」の儀式は、お寺では護摩祈願、神社ではお祓いが一般的です。お寺では、護摩木(ごまぎ)を焚いて煩悩を焼き尽くす護摩祈願を行います。神社では神職が祝詞を読み上げ、大麻で清め、玉串を奉納します。
お寺での厄除け
・僧侶が仏様をお招きし、護摩木を焚く
・炎の中に供物を捧げ、願い事を叶えてもらうことを祈願
・炎で煩悩を焼き尽くし、清めることを願う
神社での厄除け
・神職が祝詞を読み上げ、参列者の邪気を祓い清める
・神職が大麻を振って清める
・参列者による玉串奉納
贈答品などについて
お供えの代わり、祈祷料を包むのが一般的です。
お金に関する事項
主に「初穂料」という形で神社に、お寺には「お布施」として納めるお金です。金額は一般的に5,000円から10,000円程度が目安とされていますが、神社やお寺によって異なるため、事前にホームページなどで確認しておくことが望ましいです。
▼ 続きを読むのし紙・掛紙の水引や表書について
お寺、神社での厄払いに使うのし袋は、紅白の水引がついた蝶結び(お祝い事)のものか、白無地の封筒を使います。
表書には、のし袋や封筒の上部中央に、神社であれば「初穂料」、お寺であれば「お布施」と書きます。
白黒の不祝儀袋は使わないよう注意が必要です。
その他の事項(宗教に関する事など)
神社にお参りをする際は、まず鳥居で一礼し、参道の端を歩きます。手水舎で手と口、体の外と内を清めます。神前の賽銭箱の前まで来たら鈴を鳴らし、お賽銭を入れて二礼二拍手し、手を合わせてお祈りします。その後一礼して神前を離れ、鳥居をくぐって出た後、振り返って一礼します。
お寺にお参りする場合、山門の前で一礼して門をくぐり、帰りも一礼します。手水舎で手と口、体の外と内を清めます。本堂の賽銭箱の前まで来たら、お賽銭を入れて鈴を鳴らして合掌し、一礼します。お線香の場合は右手に持ち左手を添えてお供えします。お寺では神社と違い合掌はしますが、拍手はしません。
脚注
(注1)陰陽道:日本の平安時代に生まれた、古代中国の陰陽五行説を基にした呪術や占術の体系。自然界の現象を「陰」と「陽」の二つの要素で捉え、五行(木・火・土・金・水)の循環で世界を理解する考え方。陰陽師と呼ばれる専門家は、暦作り、占いやまじない、そして国家や個人の吉凶を占う役割を担った。
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