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冠婚葬祭

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「冠婚葬祭」とは古来から伝わる四大儀礼のことです。人間が生まれてから死ぬまで、また死んだ後に家族や親族の間で行われる行事全般を指しています。儒教の思想の延長が含まれますが、現代では宗教的意味は薄れて、通過儀礼の一種と考える人が多いようです。 いずれの儀式も時代とともに簡略化されることが多くなり、行事の由来や背景、流れやマナーなどを詳しく知る人は少なくなっています。しかし、社会人の常識として、それぞれの行事における基礎的マナーや金品の相場などは知識として持っておいたほうが良いでしょう。

◆「冠」:成人式や七五三・還暦などの人生の節目の祝い事
◆「婚」:結婚に関する行事やイベント全般
◆「葬」:死者を弔う儀式
◆「祭」:法事やお盆などの祖先を祭る儀式と、お正月や節分など「1年の節目の行事」全般

すなわち「冠婚葬祭」は、日常生活とは異なる特別な意味を持つ日です。現代では必要以上に形式にこだわることはありませんが、日本の歴史の中で定着してきたマナーや意味は知っておきたいものです。

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冠婚葬祭 収録一覧

名称・呼称 様式 区分 概要
元日   1月1日を言います。
成人式   成人となる人々を学齢ごとに日本の各地方自治体が主に1月第2月曜日(成人の日)に激励・祝福する行事
七五三   7歳、5歳、3歳の子供の成長を祝う行事。神社・寺などで「七五三詣で」を行い、報告、感謝、祈願を行います。
帯祝い   妊娠5ヶ月目の戌の日に行われるのが一般的ですが、地域によって妊娠3ヶ月目や7ヶ月目のところもあります。
出産祝い   無事に赤ちゃんが産まれたことを祝って、贈り物をする習慣。
お宮参り   「初宮参り」とも言い、赤ちゃんが生誕1ヶ月目を迎えたことを生まれた土地の守護神に報告し、感謝する行事。
お食い初め   「100日祝い(ひゃくにちいわい)」や「百日祝い(ももかいわい)」とも呼ばれ、生後100日前後に赤ちゃんが初めて箸を使う食事を家族で祝う儀式。
初誕生日   満1歳の誕生日を無事迎えたことに感謝し、親戚などを招いて行うお祝い。
お七夜   赤ちゃんが生まれて7日目に行う、生誕を祝い、健やかな成長を願うお祝い。昔はこの日に命名をしました。
誕生日   特定の人の生まれた日、または、毎年迎える誕生の記念日。家族・友人が贈り物をしたり、ケーキでお祝いしたりします。
十三参り   旧暦の3月13日前後に、男女とも数え年13歳で行うお祝い。小学校を卒業して中学校に入学する春に寺社に参拝します。
入園・卒園祝い   子供の成長の節目を祝うものの1つで、幼稚園・保育園の入園や卒園を祝して、贈り物や祝宴をする習慣。
入学・卒業祝い   小学校、中学校、専門学校、大学校、大学院などの入学、卒業を祝して、贈り物や祝宴をする習慣。
就職祝い   就職先が決まったことへのお祝いや応援の気持ちを込めて、贈り物や祝宴をする習慣。
新築祝い   新しく住居を建てたり、住居を購入したことを祝うもの。個人だけでなく、企業が自社ビルや事務所、店舗を新築した場合にも行います。
受賞・受章   賞や勲章を授与された際のお祝い。お祝いの品物やお金を贈ります。
転職祝い   これまで勤務していた会社を退職し、別の企業に就職した際にお祝いの品やお金を贈ります。
定年退職祝い   定年制を導入している企業や団体の従業員が、定められた年齢に達して仕事を退職・退官する際、これまでの勤労を労って行うもの。
長寿祝い   これまでのお付き合いに対する感謝の気持ちと、更なる長寿を願うお祝い。「賀寿のお祝い」とも言います。昔は数え年でお祝いしましたが、最近は満年齢でお祝いする人が多くなっています。
引越し   生活する場所や活動する場所を他の場所へ移した際のお祝い。住居の場合は「転居」「転宅」、事業所などの場合は「移転」と呼ぶこともあります。
御中元   冠・祭 日頃からお世話になっている人に感謝込めて贈り物をする、夏の習慣。
御歳暮   冠・祭 その年お世話になった人に対して、1年の締めくくりとしてお礼の気持ちを込めて贈り物をする、年の暮れの習慣
お見合い   結婚を希望する人同士が、知人や結婚相談所などの第三者の仲介により対面する慣習、または初対面の男女に設けられる席の事。
婚約・結納   「婚約」とは結婚の約束をすることで、お互いが結婚を決意したときに成立するものです。「結納」とは婚約の成立を確約する意味で品物などを取り交わす慣習。
結婚祝い   親戚や友人・知人が結婚した時に贈るお祝い。
結婚式 神前式 神様や参列者の前で2人が結婚を誓う儀式。婚姻を成立させるため、もしくは確認するためのセレモニーでもあります。
仏前式
教会式
人前式
結婚披露宴   結婚を披露するため、親戚・知人・友人らを招いて催す宴会。結婚を広く地域・社会に知らせることを目的とした習俗です。
結婚記念日   夫婦が結婚したことを記念する日。年ごとの結婚記念日や結婚何周年を祝う儀式のことを「結婚記念式」と言うこともあります。
お通夜 仏式 お通夜とは、葬儀前に行う儀式のことです。日本におけるお通夜に関連する儀式は、主に仏式のお通夜、神式のお通夜、キリスト教の儀式(お通夜)に大別されます。仏式が一般的ですが、それぞれの様式によって、儀式の内容や順番が異なりますので、作法やマナー違反を避けるため、参列者は事前にどの様式か知っておくとよいでしょう。
神式
キリスト教
葬儀・告別式 仏式 葬儀とは、親族やご友人、知人が故人の冥福を祈り、死者を葬るための儀式です。告別式とは、故人と最期のお別れをする式典のことです。日本における弔事に関連する儀式は、主に仏式、神式、キリスト教式に大別されます。仏式が最も一般的ですが、様式によって、儀式の内容やしきたりが異なります。
神式
キリスト教
法事・法要 仏式 遺族、親族、友人などが参列して亡くなった方を供養する儀式です。日本における弔事に関連する儀式は、主に仏式、神式、キリスト教式に大別されます。仏式が一般的ですが、それぞれの様式によって、儀式の内容や順番が異なります。
神式
キリスト教
節分   「季節を分ける区切りの日」で四季それぞれにありますが、現在は特に「立春の前日」を指すことが多く、邪気を払う行事が行われます。
上巳(じょうし/じょうみ)   別名「桃の節句」とも言います。ひな祭りの日で、女の子の健やかな成長を願う節句です。
お盆   正式名称は「盂蘭盆会(うらぼんえ)」で、故人や先祖があの世(浄土)からこの世(現世)に戻ってくる期間に供養として行う夏の恒例行事。
端午(たんご)   5月5日に男子の健やかな成長を祈願し各種の行事を行う風習。
七夕(たなばた/しちせき)   織姫と彦星という男女の星が1年に1度だけ、天の川で会える日。全国各地で「七夕祭」が開催されます。

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