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神社&お寺での「お祈り」ガイド

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お祈りイメージお祈りイメージ

日本国内に神社は8万4,000社以上、お寺は7万6,000寺以上あるそうです。(文化庁調べ/2020年12月31日現在)
結婚式法事・法要などで利用することも多いですが、
もう一つ多いのが、初詣や合格祈願の参拝といった「お祈りの場」として利用です。
神社とお寺ではお祈りの目的やマナーに違いがありますので、参拝するときはきちんと確認しましょう。

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祈祷をする【神社編】

祈祷(きとう)とは、神様や仏様に対して自分の願いを伝え、その加護が受けられるようにお祈りする儀式のことです。

日本固有の神々を祀る神道の施設である神社での祈祷は、「神主」または「祈祷師」が行います。
祈祷の謝礼としてお金を包むときの袋の表書は、「初穂料」または「玉串料」とします。歴史的な背景としてこの2つの名称に意味の違いはありますが、現代では葬儀以外の一般的な祈祷の際には、どちらの表書を使っても問題ありません。

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祈祷イメージ 祈祷イメージ
初穂料

神社には毎年「豊作を神様に感謝する儀式」として、その年の最初に収穫した農作物(米)を神様に捧げる風習がありました。これが「初穂」で、元々は「新米(その年初めて収穫した米)」を意味していました。現代では神社に祈祷やお祓いをお願いする際には、神様への感謝の気持ちを米(初穂)に代わってお金で納めることが一般的になり、「初穂料」という表書が使われています。

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初穂料イメージ 初穂料イメージ
玉串料

玉串とは、神主がお祈りやお祓いの際に手にする、榊の枝に「紙垂(しで)」と呼ばれる紙を付けたものを言います。榊には神様が宿るとされ、神様への捧げものとして古くから用いられてきたもので、神社で催される神事において、神職や参列者が捧げるお供え物です。現代では玉串の代わりにお金をお供えするようになり、「玉串料」という表書が使われます。「初穂料」は神様への感謝の印のため葬儀には使われませんが、「玉串料」は神様へのお供え物のため、葬儀の際にも使われます。

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玉串料イメージ 玉串料イメージ

神社の祈祷料

祈祷料は神社によってまちまちですが、5,000円~という所が大多数です。 ホームページで料金を掲示している神社もありますので、事前に参拝を予定している神社のサイトを確認すると良いでしょう。ホームページがなかったり、あっても料金の記載がない神社には電話で直接問い合わせても問題ありません。
以下の料金一覧は、あくまでも目安です。

祈祷料は神社によってまちまちですが、5,000円~という所が大多数です。 ホームページで料金を掲示している神社もありますので、事前に参拝を予定している神社のサイトを確認すると良いでしょう。ホームページがなかったり、あっても料金の記載がない神社には電話で直接問い合わせても問題ありません。
以下の料金一覧は、あくまでも目安です。

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一般的な表書 一般的な金額 御祈祷 内 容
初穂料
玉串料
1万円~ 初宮参り 新生児の末永い幸せと健康を祈る。
就職祈願 就職活動の成就を祈る。
5,000円~ 交通安全 自動車事故や故障などに合わないように祈る。
安産祈願 出産が平常で、無事に子が産まれることを願う。
七五三 3歳・5歳・7歳の祝い年を迎えた子供の成長を祝う行事。
良縁祈願 男女が良縁に恵まれるようお願いする。
自動車祓 自動車事故や故障などに合わないよう祈る。交通安全と対で行うことが多い。
心願成就 心からの願いが、神のご加護により成就するよう祈る。
合格祈願 学校受験・就職試験・資格試験などの合格を祈る。
厄除祈願 厄年の年齢に当たる人が災厄を祓う祈祷。
旅行安全 旅程や旅先の安全を祈る。
神恩感謝 常日頃の神の恩恵への感謝と、今後の深いご神縁を祈る。
学業成就 修学する人の勉強の成果が表れ、将来世の中のために役立つようにお願いする。
家内安全 家族が健康で幸せで災いなく過ごせること、また子々孫々まで栄えるように願う。
病気平癒 病気の人の1日も早い回復を祈る。
成人奉告 成人したことを氏神様に奉告する。
商売繁昌 商売や事業の繁盛、繁栄を祈る。
身体健康 ケガや病気に見舞われず、末永い健康を祈る。

祈祷をする【お寺編】

仏教の施設であるお寺での祈祷は、「僧侶」が行います。
祈祷の内容は宗派によって異なり、真言密教においては、手に印契を結び鈷を用いて護摩をたき、真言を口唱して仏の加護を求めます。天台宗では密教の要素を取り入れた祈祷を行い、日蓮宗では木剣を使用した祈祷を行うそうです。ただし浄土真宗には宗教上の考えから、祈祷という行為はありません。
祈祷の謝礼としてお金を包むときの袋の表書は、「お布施」とするのが一般的です。

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護摩たきイメージ 護摩たきイメージ

お寺の祈祷料

祈祷料はお寺によってまちまちですが、5,000円~という所が大多数です。 ホームページで料金を掲示しているお寺もありますので、事前に参拝を予定しているお寺のサイトを確認すると良いでしょう。ホームページがなかったり、あっても料金の記載がないお寺には電話で直接問い合わせても問題ありません。

祈祷料はお寺によってまちまちですが、5,000円~という所が大多数です。 ホームページで料金を掲示しているお寺もありますので、事前に参拝を予定しているお寺のサイトを確認すると良いでしょう。ホームページがなかったり、あっても料金の記載がないお寺には電話で直接問い合わせても問題ありません。

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一般的な表書 一般的な金額 御祈祷 内 容
お布施 5,000円~ 勝運祈願 勝運黒本尊さまの御加護を願う。
家内安全 家族の健康と無事安全を願う。
商売繁盛 商売の繁盛と成功を願う。
社業繁栄 会社の事業の繁栄を願う。
安産祈願 戌の日を中心に、出産が平常で、無事に子が産まれることを願う。
必勝祈願 勝負事の勝利を願う。
受験合格 学校や資格試験などの合格を願う。
学業成就 学業における成果優秀を願う。
厄除祈願 諸々の災難・厄からの免れを願う。
交通安全 交通事故に会わない、起こさないことを願う。
無病息災 病気にならず、つつがなく暮らせることを願う。
病気平癒 病気・ケガの治癒・全快を願う。
無事成長 子供の無事と安全、健やかな成長を願う。
身体健全 身体の健康と無事安全を願う。
旅行安全 旅行の無事と安全を願う。
良縁成就 良い縁組・成婚を願う。
心願成就 心から願っていること、また大きな目標などの成就を願う。

賽銭を上げる

賽銭(さいせん)とは、神社やお寺を参拝する際、神様や仏様への感謝の気持ちを込めて、賽銭箱へ納めるお金のことを言います。「賽」の字には「神様や仏様からの恩恵に対してお供えで感謝を示す」という意味があり、神様や仏様への祈願成就のお礼のお金であり、またこれから先の願いごとが成就することを願って納められます。
賽銭の由来は諸説ありますが、元々は金銭ではなく、神様や仏様にお供えする米などの農作物や酒であったと言われています。

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お賽銭イメージ お賽銭イメージ

縁起が良いとされる「賽銭額」

神社、お寺ともに、賽銭の金額に決まりはありません。全国平均では、150円ほどだそうです。
以下に縁起が良いとされる、賽銭の金額を一覧にしました。すべてが語呂合わせです。このような語呂合わせには根拠がないとして、あまり好ましく思わない神社・お寺もありますので、特にとらわれる必要はありません。

神社、お寺ともに、賽銭の金額に決まりはありません。全国平均では、150円ほどだそうです。
以下に縁起が良いとされる、賽銭の金額を一覧にしました。すべてが語呂合わせです。このような語呂合わせには根拠がないとして、あまり好ましく思わない神社・お寺もありますので、特にとらわれる必要はありません。

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金 額 理由(語呂合わせ)
5円 ご縁がありますように
11円 いいご縁にめぐまれますように
15円 十分ご縁がありますように
20円 二重にご縁がありますように
25円 二重にご縁がありますように
41円 終始いいご縁がありますように
45円 終始いいご縁がありますように
115円 いいご縁にめぐまれますように
485円 四方八方からご縁がありますように

この他に、「穴が開いた硬貨(5円や50円玉)は“運が通る”」とされ、縁起が良いと言われます。
また縁起が良くないとされる硬貨もあり、10円は「とおえん(遠縁)」と読むことから「良いご縁が遠のく」、500円は「これ以上の硬貨(効果)がない」と敬遠する人もいるようです。

この他に、「穴が開いた硬貨(5円や50円玉)は“運が通る”」とされ、縁起が良いと言われます。
また縁起が良くないとされる硬貨もあり、10円は「とおえん(遠縁)」と読むことから「良いご縁が遠のく」、500円は「これ以上の硬貨(効果)がない」と敬遠する人もいるようです。

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参拝のマナー

神社とお寺では参拝の作法が違います。ご利益やご加護を願って訪れるときこそ、正しい参拝を行いましょう。

参拝イメージ
神社の参拝

神社に着いたら、まず鳥居で一礼し、参道の端を歩きます。手水舎で手と口を清め、神前の賽銭箱の前まで来たら、お賽銭を入れて二礼二拍手し、手を合わせてお祈りします。その後一礼して神前を離れます。帰るときは鳥居をくぐって出た後、振り返って一礼します。

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お寺の参拝

お寺に着いたら、まず山門の前で一礼してから門をくぐります。手水舎で手と口を清め、神前の賽銭箱の前まで来たら、一礼してお賽銭を入れて合掌し、一礼します。お線香を供える場合は、お線香を右手に持ち左手を添えて額に掲げてお供えします。神社と違い、お寺では合掌はしますが、拍手はしません。帰るときは山門をくぐって出た後、振り返って一礼します。

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参拝イメージ

贈り物の基礎知識

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