その他
日常の贈り物(にちじょうのおくりもの)
出典:IBC冠婚葬祭辞典
お祝いやイベント、記念日などの特別なタイミング以外でも、普段お世話になっている方や大切な人に、日常のちょっとしたお礼や感謝の気持を込めてプレゼントなどを贈る場合があります。また仕事や地域の活動などで手伝っていただいた方へのお礼も含まれます。
贈答品などについて
相手が受け取った際に負担を感じることが無い品物を選ぶことが大切です。そのためには、相手の立場や年齢に合っているものを選ぶなどの配慮は欠かせません。「相手がもらって喜ぶか、相手の迷惑にならないか」を考えて品物を選びます。
ご挨拶などとして贈る場合は、タオル、洗剤、お菓子、紅茶、コーヒーなど、日常生活で使えるものが一般的です。
仕事の関係や少しフォーマルな関係で贈る場合は、カタログギフト、ワイン、花などが人気です。
学校や団体などに寄付、寄贈する場合は、時計などの備品、またイベント用のテントなども贈られる場合があります。
お金に関する事項
以下の日常の贈り物の金額は、場面や相手によって異なりますが、以下がおおよその目安です。
「御挨拶」の場合は、3,000円から5,000円程度
「寸志」の金額は、一般的には3,000~5,000円程度
「粗品」の場合は、一般的には3,000円以下
返礼やお返しについて
日常の贈り物に対しては、特に返礼はしません。何かの別の機会に、いただいた方に同様の贈り物をすることで、相手方との長いお付き合いが形成されていきます。
▼ 続きを読むのし紙・掛紙の水引や表書について
掛紙を使用する場合、水引は紅白の「花結」とします。
「表書」
「御挨拶」「ごあいさつ」は、お稽古ごと、新築、引っ越しなど様々な場面で初めて挨拶する際に使用します。「御挨拶」は「ごあいさつ」に比べフォーマルな印象です。ビジネスの場や目上の方、公式な挨拶や儀礼的な贈り物に「御挨拶」が適しています。
「寸志」は、目下の人へのちょっとした気持ちで贈る場合に使います。ビジネスシーンや日常のちょっとしたお礼の際に使う「表書」です。同じようなシーンでも、目上の方へのお礼には使いません。
「粗品」は改まったものではなく、日常のちょっとした気持ちやお土産に使う「表書」。粗末な品物であることを謙遜した表現です。大切な挨拶の際には「御挨拶」などの表現がより適切ですが、お礼やお詫びの品として贈る場合は「粗品」も問題ありません。
マナーなど
贈答品には適さないと言われる品物がありますので、選ぶときには注意が必要です。
「縁起が悪いとされるもの」
時代とともに考え方も変化してきていますが、贈る側が気にしなくても、相手が気にする場合もあります。
櫛:「苦」や「死」を連想させるため縁起が悪いといわれます。
白いハンカチ:漢字で表記したときに「手巾(てぎれ)」ということから、ハンカチを贈ると「縁を切る」という意味につながります。また、亡くなった方の顔にかける白い布を連想し、縁起が良くないと感じる方もいるようです。
履物・敷物:「踏む、踏みつける」を連想させるため、また、「下に見ている」という意味にもとれるため、贈り物として不適切とされています。
刃物:「縁が切れる」という意味で、贈り物には適さないとされています。
「現金」
相手への配慮を手抜ぬきしている印象を与えるため、贈り物として適さないと言われます。最近は、この考えにも変化があり、ちょっとしたお小遣い代わりに金銭を贈る場合もあるようです。
その他宗教に関する事など
特別なイベントや行事に関係なく、菩提寺(寺社)や鎮守様(神社)に普段のお礼にお供えすることもあります。その時に使う掛け紙には、以下のような「表書」を使用します。金額の目安は、個人の場合は、5,000円、1万円、企業や団体の場合は、1万円、3万円、5万円といった金額がよく使われます。
「上」は、「差し上げます」という意味であらゆる贈り物に使える表書ですが、現在では、神様へのお供え物に使用するのが一般的です。まれに格上の方を非常に敬う言葉、「表書」として使われます。神札(ふだ)・お守りなどの授与品や、神さまへお供えしたもののお下がりである撤下神饌(てっかしんせん)を入れる袋の「表書」です。
「献上」は、国家・公共団体や神社、お寺、又は目上の人に贈り物をする時の最上級の表現。特に神や仏に捧げる際に使われる「表書」です。
「献納」は、団体、社寺や国家への贈り物に。献上に意味に近いが、対象は神仏に限らず、より一般の団体にも使用される「表書」です。
「奉納」は、社寺へのお供え・お礼の際の「表書」。金銭・品物に限らず、芸能や協議、行事などかたちのないものも納めることができます。