その他
謝礼・お礼(しゃれい・おれい)
出典:IBC冠婚葬祭辞典
「謝礼」と「お礼」はどちらも感謝の気持ちを表す言葉ですが、使われる場面やニュアンスに少し違いがあります。 「謝礼 (しゃれい)」は、感謝の気持ちを表すために、金銭や品物を贈ること。また、その金銭や品物自体を指す場合もあります。通常、労力や協力に対して感謝の意を示す際に用いられます。 「謝礼」が使われる場面の例としては、「講演会やセミナーの講師へ」「アンケート調査の協力」「取材協力」「専門家への相談」「アルバイトやパート従業員へ」などです。 「お礼(おれい)」は、感謝の気持ちを表すこと。広く一般的に使われる言葉です。謝礼と似ていますが、礼儀や敬意を強調する点が異なります。また、必ずしも相手方に、労力や協力をいただくことを前提としません。「御礼(おんれい)」は「お礼」と同じ意味ですが、より丁寧な印象を与えます。 使われる場面の例としては、「お祝いのお礼」「お見舞いのお礼」「出産祝いのお礼」「お世話になったことへのお礼」などです。
お金に関する事項
金額は、場面や相手によってかなり異なります。
「謝礼」は、例えば講演料などの場合、依頼した内容及び相手方の業績や知名度等により金額が大きく異なり、数万円程度から100万円を超えるような額になることもあるため非常に幅があります。
「薄謝」「寸志」「御礼」「お礼」は、何をしてもらったお礼なのかにもよりますが、3,000~5,000円程度が目安になります。高くても1万円程度です。
のし紙・掛紙の水引や表書について
のし袋を使用する場合、一般的には、無地か紅白の蝶結び(花結び)の水引を使用しますが、一度きりであることが望ましいとされるお祝い事に関連した場合は、紅白の結び切り(10本)の水引を使用します。
「表書」
「謝礼」は、目上の人にお礼をする時に。金品や言葉などで相手に感謝の意を示すことです。具体的には、講演謝礼、紹介謝礼、調査謝礼などで使います。
「薄謝」は、目上の人以外に対し日常のちょっとしたお礼に使います。相手への謝礼を表す「表書」として使われます。
「寸志」は、日常のちょっとしたお礼やお返しに使います。ビジネスシーンや日常のちょっとしたお礼の際に使う「表書」です。同じようなシーンでも、目上の方へのお礼には使いません。目下の人に感謝とねぎらいの心を込めて使います。
「御礼」「お礼」は、日常の一般的なお礼の気持ちを表す「表書」です。感謝の気持ちを表す際に用いられ、何かを手伝ってもらった際のお礼など、さまざまな場面で使われます。