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供養(くよう)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

故人が、死後により良い来世に生まれ変わることを願い、祈り、親族が善行を積むことで自分自身や子孫にも返ってくると考えられています。法要や法事はこれらの儀式の行い方とそのタイミングの教えとされています。ご供養の行い方は地域や風習により様々ですので、地元の慣習を考慮してご供養してください。

供養の意義

・故人のあの世での平安や冥福を祈る
・故人への感謝の気持ちや思い出を振り返る
・家族・親族との結束を深める
・故人との別れの悲しみを乗り越え、心を落ち着かせる
・遺族の心を慰める
・故人と過ごした良い思い出を思いだす
・自分の将来を考える。(将来に向けて整理する)

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供養の種類

供養は、目的によって作法などの行い方か異なり、3種あります。

①「敬供養(きょうくよう)」は、敬供養は気持ちを伝えたり故人への敬意を示し、生きている私たちが故人のために行う供養です。仏教供養として、仏様、菩薩様、天上界の神々などに対して仏教を敬って徳を讃え、信仰する供養や行為のことです。仏様や故人への気持ちを行為や言葉で表すことなどが敬供養とされており、お墓参りや、仏壇に手を合わせ、お経を唱えること、法要を行うことなどがそれにあたります。
「敬供養の具体例」
・お経を学んだり読んだり唱えたりすること
・法要に僧侶を招いて読経してもらうこと
・仏壇やお寺の本尊にて、手を合わせて祈ること
・お墓参りをすること
・仏教や禅の書物を読むこと
・故人の徳を偲ぶこと(故人の思い出話をすることなど)

②「利供養」はお盆やお彼岸にお墓参りをすることです。利供養(りくよう)は物を供えることを意味し、敬供養(きょうくよう)は気持ちを伝えたり故人への敬意
を法要にて行いを示すことです。故人が生前好んで口にしていた飲食物をお供えしたり、好きだったお花をお供えしたりします。お墓参りをしたり、自宅の仏壇に手を合わせたりするなど、仏様・菩薩に供物を捧げて気持ちを示すことです。
「利供養の具体例」
・仏壇に香、花、灯明、飲食、浄水(五供)をお供えする
・故人の好物や来客にいただいた贈答品を故人にお供えする
・亡くなった子供に衣服や玩具などを供える
・お墓に生花をお供えする
・故人の好きだったものを、家族で食べたり飲んだりして、思い出や人柄を思い返し語り合う

③「行供養」生きている方が御仏の教えから仏道の修行をすることです。修行とは日頃の暮らしに善行を取り入れ、功徳を積み仏の道を目指すことを意味します。三つの供養のなかでも特に重要な供養と言われており、日頃から他者を敬い助けるなど世のためになることを実践することで、仏法の教えを理解して仏道を深めていくことです。

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供養の時期

毎年迎える命日又は、毎年訪れる祥月命日(しょうつきめいにち)という亡くなった命日の、翌年以降の日か又は、親族が集まるのであれば、皆の都合の良いその月などに行うのも良いでしょう。
また、慣習により「月命日(つきめいにち)」、例えば10月1日が命日の場合には、毎月1日が月命日にあたりますので、その日に行うのも良いでしょう。
⇒法事・法要(時期)

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のし紙・掛紙の水引や表書について

使用する水引は、主に黒白または双銀が一般的です。黒白は仏式全般で使われ、双銀は神式やキリスト教の弔事で使われます。また、地域によっては黄白や青白が使われることもあります。
法事用のお供え物の水引の色は地域によって差があります。 例えば、関西では一般的に四十九日法要から黄白の水引を使用することが多いですが、関東では一周忌までは黒白を使い、黄白は三周忌以降でないと使ってはいけないとされています。
四十九日までは「御霊前」、四十九日以降は「御仏前」が一般的です。ただし、浄土真宗はどの時期でも「御仏前」とします。
住職への御礼の表書きは「御布施」とします。

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その他

ご供養の方法に明確な決まりはありません。ご供養には、線香・花・灯明・水・食べ物などの「五供」の供物をお供えして、
手を合わせることが一般的です。異なる宗教、宗派で形式が異なっても類似した供物が用いられています。
仏式のお墓参り以外の宗教、宗派、家の慣習などによってもことなることがありますが、手を合わせる
ご本人の気持ちや行動が故人やご遺族など周囲にも伝わります。

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