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日本の祭祀・祭礼

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成田山節分会(なりたさんせつぶんえ)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

成田山節分会とは、成田山節分会千葉県成田市の成田山新勝寺で立春前日に行われる、災厄を祓い、1年の幸福を祈る伝統行事です。「国土安穏・万民豊楽(注1)・五穀豊穣・転禍為福(注2)・疫病退散」の祈りを込め、厳かに執り行われます。

日付や時期

2月3日

由来・起源・制定

節分に邪気を払う行事は、平安時代頃から宮中で原形となるものが行われていました。室町時代になってから現在のように豆まきをして鬼を追い払う行事となり、その後庶民の間でも行われるようになりました。

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行事や風習・慣習、季節に関する事項

豆をまいて邪悪な鬼を退散させます。成田山の節分会では、「鬼は外」とは言わずに「福は内!福は内!」と唱えます。これは不動明王(注3)の慈悲が大きいので、邪悪な鬼も屈服し改心してしまうからと言われています。

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贈答品などについて

お寺にお供え物やお金を納めることを「奉納」もしくは「寄進」と言います。「奉納」は金銭だけではなくお酒などの品物や絵馬などの他に、芸能や競技、行事など形のないものを納めることもあります。お祭りの舞踊、相撲や弓道も昔から神事として奉納されてきました。「寄進」は神社やお寺に金品を納めることを言います。

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お金に関する事項

行事やお祭りの際に、お寺にお金やお供え物を納める場合、1,000円~5,000円程度が平均的とされています。

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のし紙・掛紙の水引や表書について

お寺にお金やお酒などの品物を納める場合、のし紙は赤白の「花結」で、表書は「奉納」とするのが一般的です。

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その他の事項(宗教に関する事など)

お寺にお参りする場合、山門の前で一礼して門をくぐり、帰りも一礼します。手水舎で手と口、体の外と内を清めます。本堂の賽銭箱の前まで来たら、お賽銭を入れて鈴を鳴らして合掌し、一礼します。お線香の場合は右手に持ち左手を添えてお供えします。お寺では神社と違い合掌はしますが、拍手はしません。

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脚注

(注1)万民豊楽(ばんみんほうらく):物資が豊かで、人々が暮らしを楽しむこと。
(注2)転禍為福(てんかいふく):災いや不幸を良い出来事に変えること。
(注3)不動明王:大火炎の中に座し、剣と縄を持っている五大明王の1つ。

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