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日本の祭祀・祭礼

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糸満ハーレー(いとまんはーれー)

出典:IBC冠婚葬祭辞典

糸満ハーレーとは、沖縄県那覇市糸満漁港中地区内で行われる、海の恵みに感謝し、より一層の大漁と航海安全を祈願する勇壮なお祭りです。旧暦の8月15日に行われる糸満大綱引きと並んで糸満の二大年中行事の1つです。

日付や時期

5月下旬〜6月上旬

由来・起源・制定

中国が「楚」という国だった時代(紀元前11世紀 - 前223年)、屈原という詩人で政治家だった人が国から追われ、悲しみから命を絶ちました。屈原を悼み悲しんだ民衆により始まった慰霊の行事が爬龍(ハーリー)船競漕。後に沖縄で「ハーリー」と呼ばれ、沖縄のハーリーの由来とされています。

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行事や風習・慣習、季節に関する事項

ハーレー競漕と言う糸満の古くからの伝統的な行事が行われます。古い時代の集落である西村、中村、新島の3つのムラに分かれて、ムラ対抗で行われます。それぞれのハーレー舟(サバニ)には、12名(漕ぎ手10名、舵取り1名、鉦打ち1名、御願バーレー(注1)はデーフィ(注2)が1名加わって13名)のハーレーシンカ(ハーレーの舟に乗るメンバー)が乗り込み、各ムラの名誉のために覇を競い合い(注3)ます。行事当日は、早朝から山巓毛(サンティンモー:字糸満の中央部にある丘)で、祭祀を司る南山ヌル(注4)や糸満ヌル(注5)、神人(注6)達によって古式に則ったハーレーの御願(うがん)が執り行われ、御願が終了すると御願ハーレーの競技が開催される習わしです。

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のし紙・掛紙の水引や表書について

ハーレー競漕と言う糸満の古くからの伝統的な行事が行われます。古い時代の集落である西村、中村、新島の3つのムラに分かれて、ムラ対抗で行われます。それぞれのハーレー舟(サバニ)には、12名(漕ぎ手10名、舵取り1名、鉦打ち1名、御願バーレー(注1)はデーフィ(注2)が1名加わって13名)のハーレーシンカ(ハーレーの舟に乗るメンバー)が乗り込み、各ムラの名誉のために覇を競い合い(注3)ます。行事当日は、早朝から山巓毛(サンティンモー:字糸満の中央部にある丘)で、祭祀を司る南山ヌル(注4)や糸満ヌル(注5)、神人(注6)達によって古式に則ったハーレーの御願(うがん)が執り行われ、御願が終了すると御願ハーレーの競技が開催される習わしです。

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脚注

(注1)御願バーレー(うがんバーレー):糸満ハーレーの競漕競技の1つ。
(注2)デーフィ:競漕競技の旗振り役
(注3)覇を競う:競技などで優勝すること。
(注4)南山ヌル:沖縄では祭りを司る役をノロ、ヌルと呼ぶ。南山王朝に仕えていた祭司の末裔を意味する。
(注5)糸満ヌル:沖縄では祭りを司る役をノロ、ヌルと呼ぶ。南山王朝に仕えていた祭司の末裔を意味する。
(注6)神人(カミンチュ):琉球の信仰での、神に使える人、神職者。

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