日本の祭祀・祭礼
西宮戎開門神事(にしのみやえびすかいもんしんじ)
出典:IBC冠婚葬祭辞典
西宮戎開門神事とは、兵庫県西宮市の西宮神社で毎年正月に行われる「十日えびす」(注1)の開門神事です。
日付や時期
1月10日
由来・起源・制定
西宮神社では昔、1月9日の夜は自宅から出ない「忌籠(いごもり)」という習慣があったそうです。その忌籠明けの1月10日の朝に、多くの人が自宅から神社に一斉に向かったのが西宮戎門前神事の始まりとされています。
▼ 続きを読む行事や風習・慣習、季節に関する事項
大勢の健脚自慢が「福男(ふくおとこ)」を目指して、表大門の開門とともに神殿一番乗りを目指す「走り参り」で有名です。
1月9日の「宵えびす」が終了した午前0時に西宮神社の表大門が閉められ、一般の参拝者が全員外に出されます。そして10日の「本えびす」の早朝6時に再び表大門が開けられ、開門神事の参加者はそこから約230mの距離を走って本殿を目指します。本殿に到着し神主さんに抱きついたらゴールとなり、1着から3着までの人に福男として商品が贈呈されます。「福男選び」という名前ですが、年齢・性別に関係なく誰でも参加する事ができます。
お金に関する事項
祭りの詰所やお神輿にお祝い金を包む場合、相場は3,000円から1万円とされており、迷う場合は5,000円ぐらいで良いかと思います。
また、お祭りの際に神社にお金やお供え物を納める場合、1,000円~1万円が目安だとされています。
のし紙・掛紙の水引や表書について
祭りの詰所やお神輿にお祝い金を包む場合、お金包みは赤白の水引で「花結」が基本で、表書は「御祝儀」などとします。水引下段の名入には氏名や会社名を記入します。お酒などの品ものを渡す場合も、赤白の「花結」ののし紙に表書は同じく「御祝儀」とします。
お祭りの際に神社にお供え物を納める場合、のし紙の水引は赤白の「花結」で、表書きは「奉納」とするのが一般的です。名入には寄進をする人の氏名を水引の下段に入れます。お金を納める際のお金包みも同様とします。
その他の事項(宗教に関する事など)
神社にお参りをする際は、まず鳥居で一礼し、参道の端を歩きます。手水舎で手と口、体の外と内を清めます。神前の賽銭箱の前まで来たら鈴を鳴らし、お賽銭を入れて二礼二拍手し、手を合わせてお祈りします。その後一礼して神前を離れ、鳥居をくぐって出た後、振り返って一礼します。
▼ 続きを読む脚注
(注1)十日えびす:中世末期に興り,江戸時代に発展流行した都市商人の祭りで正月十日に開かれる年中行事。
▼ 続きを読む贈り物の基礎知識
暮らしに役立つマナー
生活文化・しきたり百科
歴史から知る現代の冠婚葬祭マナー
冠婚葬祭WEBマナー辞典
- 贈り物の基礎知識
- のし紙・掛紙 マナーガイド
- 失敗しない「ご祝儀」のマナー
- 失敗しない「不祝儀」のマナー
- 暮らしに役立つマナー
- 手紙の書き方・送り方ガイド
- ・手紙の書き方
- ・手紙の送り方のマナー
- ・使えるビジネス文例集
- 神社&お寺での「お祈り」ガイド
- 弔事なんでもガイド
- ・喪家になったときの葬儀ガイド
- ・葬儀に参列するときのマナー
- ・「忌と喪」「法事と法要」について
- 生活文化・しきたり百科
- 冠婚葬祭
- 年中行事
- 記念日・祝日
- 法人のイベント・行事
- 日本の祭祀・祭礼